旅館大黒屋について
ABOUT
絶えまなく湧き出る湯に浸かり、四季折々に彩りを変える甲子山を望む。
聞こえてくるのは、阿武隈川のせせらぎと、木々を揺らす風の音。
やわらかな陽光が夢うつつに揺らめき、浮沈する人生の憂いをそっと癒す。
かつて、白河藩主松平定信公が愛した温泉郷は、山奥でひっそりと、今なお変わらぬ歴史を刻んでおります。
至徳年間(一三八四年)、伊豆国最勝院開山和尚吾宝禅師の高弟州安和尚が諸国修行の旅に出た。州安が白河の関を通りかかると、はるか西山にめでたい雲がかかっていた。
雲に誘われ、苦難して山深く分け入ると、探し求めていた通りの霊地があった。
州安がそこに質素な小屋を立て、日夜修繕に励んでいたある夜、一人の老翁が訪ねてきた。 終夜語りあったのち、老翁は「この山峡に霊泉あり。病患ある者にこれを教え、救われよ」と告げて消え去った。次の日、州安が聞いたところに行ってみると、確かに湯が滾々と湧き出ていたという。
時移り、里人には、この秘湯の在り処は分らなくなっていたが、慶長五年(一六〇〇年)冬の或る日鶴生に流寓していた会津蒲生家の浪人菊池大隈基吉が、猟にでて阿武隈川 源流域で猿を撃った。
雪の血痕を追跡してゆくと、その猿が湯浴して傷を洗い癒していた。 寛永十三年(一六三六年)大隈の子、将監高吉は、ここに温泉を開発し、白河城主丹羽公より、湯別当(湯守)に任じられた。
かの州安が湧湯を見出したのが、至徳元年甲子(きのえね)の年であったことから、甲子温泉(かしおんせん)と名付けられたと伝えられている。
客室 | 本館13室・別館3室 |
---|---|
収容人数 | 60名様 |
浴場 |
|
お食事処 | 広間30畳・テーブル7席 |
駐車場 | 乗用車30台・バス2台 |
Wi-Fiのご利用 | 館内一部(ロビー周辺)にてパソコン及び、スマートフォン(docomo、au、ソフトバンク)利用可 |
その他ご利用案内 |
|